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神無月(かんなづき)10月の法話

尽十方の無碍光は    無明のやみをてらしつつ 
一念歓喜するひとを    かならず滅土にいたらしむ 
 
                        (親鸞聖人著 『高僧和讃 三十八』) 

如何お過ごしですか?

早いもので、秋本番になって参りました。
月の美しい季節ですね。
今年の中秋の名月は10月3日だそうですが、お天気が心配ですね。
(旧暦の8月15日)

満月を眺めていると、とても不思議な気持ちになります。
昔から、満月の夜に狼や吸血鬼に変身する怪物の話がありますが、まんざら
わからない話ではないようにも思えます。
皆様は最近、月をゆっくりと眺めた事がおありでしょうか?

親鸞聖人の師であり、浄土宗の開祖とも言われている法然聖人の歌が
「続千載集(ぞくせんざいしゅう)」に所収されています。

「月かげのいたらぬ里はなけれども ながむるひとのこころにぞすむ」

月の光の至らない里はないけれど、それに気づき、その月の美しさを知ることができるのは、その月を眺めた人だけ・・という意味でしょうか?
この歌は阿弥陀如来の無碍光を月の光に譬えられた歌と言われています。

「阿弥陀=アミダ」とはインドのサンスクリットでアミターバ(無量の光)
アミターユス(無量の命)から来た言葉ですが、この無量の光が無碍光と
日本語に置き換えられています。

あらゆる命に平等にそそがれる智慧の光のことです。
この「いのち」を素直にうなずけない私を、哀れんで、「悲しい・・」
と大悲を起こされた阿弥陀様の慈悲のお心が、光として、この私に届いた
お姿です。

もちろん、あなたにも届いていますよ。
この光は、この私を必ず、滅土に導いて下さるのです。
この光を仰いだ人だけが、この私の「いのち」の為に「南無阿弥陀仏」
という名号(お名前)になって下さった阿弥陀様の恩徳を知る事が
できます。

ある、布教使さんが仰っていました。
「阿弥陀様の智慧の光に圏外はないけれど、携帯のスイッチをONにして
いない人には届かないと・・・」
現代風に表現すると、こうなるのでしょうか?こちらの方がピンと来ますか?

さあ、中秋の名月。。。どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞くださいね。
その光の中に、無碍光を感じたら・・・静かに「ナモアミダブツ・・」と
口にしてみて下さい。
その光はあなたを仏にする為に、十劫の昔からずっと注がれている阿弥陀様
の願いそのものです。

                           南無阿弥陀仏


       
      月は闇夜を照らし、私の進む方向を教えてくれます。





       NEW!法座・イベントのお知らせNEW!


   ☆「光善寺仏教講座」
      10月24日(土)14時より
       本願寺派布教使 万行寺住職」
                 本多 静芳 師          

            
   ☆「英語法座」
      10月31日(土)午後5時半より 築地別院門法ホール
                 千石 真理 師
        講題「浄土真宗とビハーラ活動」
         

   ☆「いのちの集い」〜自死遺族の分かち合いの会
      10月22日(木)10時より12時半
         築地本願寺、聞法ホール
              (参加無料、ただし、自死遺族の方のみ)


☆親鸞聖人750回大遠忌お待ち受け東京法要・記念行事
      10月2日(金)〜4日(日)築地別院 入場無料

     3日午後2時より、僧侶であり哲学者、俳人である
     大峯顕さんとエッセイスト岸本葉子さんの対談があります。 
 
     詳細は築地別院のホームページをご覧下さい。
      http://www.tsukijihongwanji.jp/