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霜月(しもつき)11月の法話

善知識にあふことも     をしふることもまたかたし 
よくきくこともかたければ  信ずることもなほかたし    
 
                        (親鸞聖人著 『浄土和讃 六十九』) 


インフルエンザが猛威を振るっておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
早いもので、カレンダーも残りあと一枚になりました。
深まる秋を満喫するかのように、学園祭や様々な催し物が多いようです。

私達、浄土真宗のみ教えを拠り所とする者にとっては、11月は
宗祖親鸞聖人のご命日法要「報恩講」が勤修され、一年で最も忙しく
また大切な月でもあります。

親鸞聖人は、弘長2年11月28日(現在の新暦では1263年1月16日)に
京都で90年のご生涯を閉じられました。
今でも京都のご本山、西本願寺では1月9日から16日まで「御正忌報恩講法要」
が勤修されます。全国から参拝できるように、その他の末寺では11月に早めに
お勤めする所が多いようです。

「報恩(ほうおん)」とは書いて字のごとく、恩に報いるという意味ですね。
この「恩」という字は「因」と「心(知る)」から出来ています。
つまり、「自分になされた事を知る」という意味なのだそうです。

皆様にも、きっとご自分の人生感を変える様な、大きな影響を受けた人が
いらっしゃるのではないでしょうか?
「あの人がいたから、今の自分があるのだ・・」と思える人です。

それはご両親かもしれませんし、学校の先生や職場の上司という方も
いらっしゃるでしょう。また、本や映画に人生を教えられた。と言う方も
おいでかもしれませんね。
親鸞聖人はそのような方を「善知識」と呼ばれました。

親鸞聖人にとっては、ご自分の師であられた法然聖人が、その人であられた
に違いありません。
そして、私達、お念仏を頂くものにとっては、そのみ教えをご自身の生き様
を通して、現代に伝えて下さった宗祖、親鸞聖人なのです。

親鸞聖人の生きていらした時代、成人男子の平均寿命は36歳だったそうです。
その時代にあって、90歳のご生涯は本当に稀な事だったと思いますが、
その長さの分だけ、沢山の死に立ち会われ、苦しみや悲しみも多かった
のではないかと思います。
そんな中で、80歳を過ぎてから、精力的に沢山のご著書を残されました。
まさに、ご自分の師であられた法然聖人へのご恩に報いる為のお姿だった
のだと思います。

その教えとは、この煩悩だらけの自己中心的な私が、阿弥陀如来の光に
照らされ、この世で己の本当の姿に気づかされて信心が定まり、命が終わったら
すみやかに浄土へ往生して仏となり、今度は一切の衆生救済の為に、また
この世に戻ってくる。という、他力念仏往生の教えです。

「本願力回向」というこの二つのハタラキが私の「いのち」を照らして
下さっているのです。だからこそ、この限られた「いのち」を精一杯、
生きる勇気が湧いてくるのかもしれません。

その事に気づかせて頂いた・・・
まさに、親鸞聖人のご生涯があればこそであり、その威徳に報恩感謝するのが、
「報恩講」という日なのです。

この命を精一杯輝かせて生きる、その生き様をお見せすることが、本当の
意味でご恩に報いるという事なのではないでしょうか。
親鸞聖人がそのご生涯を通して、お示し下さった「報恩」のあり方を
私達も心に刻みたいと思います。

皆様、ご縁がありましたら、是非「報恩講」へご参拝下さい。






         NEW!法座・イベントのお知らせNEW!


   ☆「光善寺報恩講法要」
      11月23日(祝)正午より
  
     記念布教 滋賀県草津市長安寺住職、元築地本願寺副輪番       
             池田 恵俊 師 

           
   ☆「英語法座」
      11月28日(土)午後5時半より 築地別院門法ホール
          大恩寺住職、元ハワイ開教使          
                   岡本 信之 師
        講題「南無阿弥陀仏〜その利益」
        〜Namo Amida Butsu ,Its Benefits〜 
         

   ☆「いのちの集い」〜自死遺族の分かち合いの会
      11月26日(木)10時より12時半
         築地本願寺、聞法ホール
              (参加無料、ただし、自死遺族の方のみ)


   ☆築地別院「親鸞聖人報恩講法要」
      11月11日(木)14:00〜16日(月)

        じん朝勤行       06:00
        日中法要        10:00
        逮夜法要        14:00
        満日中法要   16日10:00
        通夜布教    15日20:30〜16日05:30
     眞諦の堂内布教  14日13:20〜13:50  
       ☆お時間が許す方は是非、ご聴聞下さい。