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卯月(うづき)4月の法話

花びらは散っても花は散らない。
形は滅びても人は死なぬ。

永遠は現在の深みにありて未来に輝き、
常住は生死の彼岸にありて生死を照らす光となる。
その永遠の光を感ずるものはただ念仏である

      (金子大榮 「歎異抄領解」 『金子大榮選集 第十五巻』 34頁 )
                                          
桜が満開になりました。
皆様のお近くでも、きっとその美しさをご覧になられていることでしょう。
日本人にとって、古より桜は特別な存在でした。
その見事な散り方が、日本人の心情に響くのかもしれませんね。
平安時代の歌人達は、桜に人生の「無常」を重ねました。

  

去年の桜を皆様はどなたとご覧になられましたか?
入学式の輝く笑顔とご一緒だった方も
また、一人で悲しいお気持ちを抱えて・・という方もいるかもしれませんね。
でも、その時の私の気持ちと一緒に、きっと心の中に、今もその姿は
生きているのではないでしょうか?

金子大栄師は明治から昭和にかけて活躍された真宗大谷派の僧侶で
有名な仏教思想家です。同時期に活躍した曽我量深師とともに、
真宗大谷派における、いわゆる「近代教学」の基礎を構築した方です。

「花びらは散っても、花は散らない、形は滅びても人は死なぬ」

金子大栄師の有名は法語のひとつです。
桜の花は来年もまた、見事な花を咲かせるでしょう。
そうやって、何十年、何百年命をつなげてきたのです。
桜が美しいのは、ただ自分の番を精一杯咲いているからではないでしょうか。
潔く散っていくのは、来年もまた花が咲く事を知っているからです。

  

私の命も、どれ程沢山のつながりの中で存在して来たのでしょう。
今、ようやく、私の番を生きているのです。
人間の死亡率は100%です。
これだけは、どんな時代になってもすべての人間の上に平等です。
でも、その「死」の先に永遠をもっているか否かは人それぞれに違いますね。

「形は滅びても、人は死なぬ。」
と言い切れる世界こそ、お念仏の世界です。
そこには、過去と現在と未来を一つに包み込む、智慧の光が存在します。

私の口から今、お念仏が出てきて下さるのは、過去の宿縁のお陰であり、
そして、それは同時に未来においての往生が定まった事になるからです。
あらゆる命、人生を決して無駄にしない。
すべてを肯定して受け入れていける世界が、お念仏によって恵まれていく
世界なのです。

たとえ形は寿命と共に朽ち果てようとも、人は仏となり、
再びこの世界に戻ってあらゆる命を救済していく光となるのです。

「この永遠の光を感ずるのは、ただ念仏である。」
そう、言い切れる人生を私も歩みたいものです。




     

     

     今月の予定・法座案内


光善寺「仏教講座」

  4月24日(土)午後2時より:光善寺本堂
     講師:未定

築地本願寺「英語法座」
  
  4月24日(土)午後5時半より:築地本願寺門法ホール
     講師:大来 尚順 師(仏教伝道協会)

自死遺族の分かち合い「いのちの集い」

  4月22日(木)午前10時半より:築地本願寺門法ホール
     参加費無料、ただし自死遺族に限らせて頂きます。


 眞諦の今月の出講予定

  4月16日(金)    千葉市 大願寺様「常例法座」
  4月21日〜30日まで 築地本願寺テレホン法話
      「こころの電話」
*宜しければ、是非聞いて下さいね。
      。娃魁檻械毅苅院檻娃横牽押 ´■娃魁檻械毅苅院檻娃横坑粥
      「築地本願寺HP/インターネット法話でも聞けます。」