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神無月(かんなづき)10月の法話

「仏身を観る者は仏心を見る。仏心とは大慈悲これなり」
                        (仏説観無量寿経)




 

あなたは仏さまと言うと、どんな仏さまを思い浮かべますか?

 

「仏説観無量寿経」には、「仏身を観る者は仏心を見る。仏心とは

大慈悲これなり」と説かれてあります。

 

つまり、仏さまのお姿を見たり、心に思うことは、そのお姿を通して、
お心を聞かせて頂くという事です。仏さまはいつも大きな慈悲の心で、
私達を見守って下さっています。

 

慈悲の「慈」は「いつくしむ」という意味で、インドの昔の言葉である
サンスクリットの「マイトリー」という言葉から来ています。
見返りを求めない慈しみの心という意味です。

 

そして「悲」は「憐れみ」という意味で、「カルナ」という言葉から
きていますが、その語源の意味は「呻き」だと言われています。

人の悲しみが心に響き、呻き声を上げる心の状態を「悲」と言うのです。
仏さまが呻き声を上げたいほどの悲しみをご覧になるのは、
今、目の前で泣いている「あなた」の心の中です。

 

一人で抱えきれない悲しみは、そっと仏さまにお話してみて下さい。
その痛みをご自分のものとし、苦しみから救いたいと願われている
「与楽抜苦」の働きが、阿弥陀如来の大慈悲のお姿です。

仏さまの温もりが、明日への希望に繋がるよう心から念じています。

南無阿弥陀仏